【水波霊魂学】間違いだらけの死後の世界(1)

死後の世界

 

私は2002年から水波霊魂学を学び始めましたが、それまでは自他ともに認める無宗教者で、「私の人生に宗教は無縁だ」と本気で思っていました。

 

水波霊魂学を学んでみて感じていることは、死後の世界や霊魂の存在を信じている人が持っているこれらに対するイメージと、私の師である水波一郎先生という霊媒を通して霊魂が伝えてくる内容とがあまりにも違いすぎているということです。

 

ここでは、死後の世界があると漠然とでも思っておられる方向けに、霊魂が伝えてきている死後の世界とは何かということを書いていきます。

 

 

死後の世界を知らないといけない理由

 

ここでは、私たちが死後の世界をきちんと知っておかないといけない理由を2つ挙げます。

 

理由1:他界後に下の世界に落ちないようにするため

 

死後の世界は当然ながら他界後に入る場所ですが、この世(物質の世界)に法則があるように、死後の世界にも法則があります

それを知った上でこの世に生きている間に何をすべきなのかを知っているのと知らないのとでは大変な差となって現れます。

 

理由2:この世でどのように生きればいいのかが分かる

 

「死後の世界のことは死んだ後に考えればいい」、こんなふうに思っているとすればそれは間違いです。他界後して最初に行く場所はこの世をどのように生きたかで決まります

 

この世をどのように生きればいいのかについて考える時に、死んだら終わりだと考えて生きるのと、次があると思って生きるのとでは、大切にしないといけないことの順位が変わってきます。

 

もしも死んだら終わりならば、この世で他人に尊敬されて社会的地位を得て大金持ちになれれば素晴らしい人生なのかもしれません。しかし、死んだ後に次の世界があって、そこではこの世の価値観が通用しない、あるいはまったく別の基準で物事が判断されるとすれば、今のうちから次の世界のことを考えて生きなければ、死んだ後に後悔することになってしまいます。

 

 

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死後の世界に関する誤解と間違い

 

霊的な分野に関する書籍や主張は昔からたくさんあります。

 

死後の世界があると主張していても、「天国と地獄はある」という主張もあれば「死後の世界は何層もの世界に分かれている」という主張もあります。同様に生まれ変わりに関しても多くの見解があり、いったいどれが正しいのか判断がつかないほど、たくさんの情報で溢れています。

 

どれが正しくてどれが間違いかを一つ一つ確認していくことは不可能です。

 

さらに言えば、水波霊魂学も「たくさんの情報の中の一つ」にすぎません。

 

私の立場は、「水波霊魂学の主張が正しい」ですので、ここではそれを書いていきます。そしてそれをどのように評価するのかは読者のみなさまのご自由です。

 

そして、ここから先は理屈で考えても解答は出ませんし、読者の感性で信じるか否かを感じていただくしかありません。

 

霊魂が伝えてきた「死後の世界」とはどんな世界か?

 

まず、死後の世界のことを水波霊魂学では「幽質界」と呼んでいます。これは死後の世界は「幽質」の世界だという意味です。対してこの世は「物質」の世界と言う意味で「物質界」です。

 

私たちは肉体という身体を使ってこの世で生活していますが、じつは幽体という霊的身体が肉体と重なっています。幽体という霊的身体は他界した後に幽質の世界で使用する身体です。

 

物質の世界で使用する肉体と次の世界で使用する幽体が既に重なっていて、肉体が消滅しても幽体が残っていますので、私という一個の人格が連続性を持つことができます。

 

肉体を脱ぎ捨てた幽体の存在を水波霊魂学では「霊魂」と呼んでいます。

 

死後の世界とは、水波霊魂学では幽質の世界であり、そこには霊魂と呼ばれる幽質の存在が生活しているということです。

 

地獄という区画はない

 

これは、もともと地獄という看板が立っている場所はないという意味です。

 

じつは、遥か昔の死後の世界(幽質界)には地獄という場所は存在しませんでした。ところが、この世を他界して死後の世界に入ってくる元人間(霊魂)が増えるにしたがって変化が起きたそうです。

 

一度に多数の人たちを殺したり殺されたりする時代の到来や、競争社会で勝者と敗者が明確に分かれるような社会が訪れたことによって、この世での恨みや苦しみをそのまま死後の世界に持ち込んでしまう霊魂が増えました。

 

そして、この世で他の人間に対して行なっていたことを、死んだ後に今度は他の霊魂を相手にして行なうことになりました。

 

この世で殴り合いをすれば、顔が腫れたり骨が折れたり、加減を間違うと命を落とすかもしれませんが、死後の世界の喧嘩は肉体がありませんのでどれだけ激しい喧嘩をしても誰も死にません。しかし、幽体は傷ついていきます。

 

詳しい話は割愛しますが、死後の世界(幽質の世界)の法則の一つとして、幽質界の場所とそこに住んでいる霊魂の幽体の状態には関連があり、そのバランスが崩れますと、その幽体が住むのに適した場所に勝手に移動してしまうのです。

 

こうして、幽体が傷ついた人たちがより適した場所というものが幽質界に生まれていきました。

 

そして、幽体が傷ついた人たちは、揉め事を起こすことを続けたためにさらに幽体が傷つき、また新たな場所が生まれるということを繰り返した結果、とんでもなく幽体がボロボロになった人たちが住む場所ができました。

 

結果的には、地獄という区画はもともとありませんでしたが、人間の霊魂が地獄のような世界を作ってしまったわけです。

 

地獄のような世界に住む霊魂がどんな人たちかを想像すれば、そこがどんなに恐ろしい所かはお分かりになるだろうと思います。

 

天国はその人の感じ方次第

 

地獄に対して、天国は難しいです。

 

例えば、治安の悪い街というのはどこの国にでもありますが、それではその街に住んでいる住民は全員ここは悪い場所だと思っているかは分かりません。

 

周囲から見て、あそこはイヤだなと思っていても住んでる本人が住みやすいと感じていれば、その人にとってその街は住みやすい良い街ということになります。

 

死後の世界(幽質の世界)には確かに上と下があります。しかし、一番上と一番下の間には無数の場所があります。その無数の街に住んでいる霊魂一人ひとりが自分の住む場所をここは天国だと思っているのなら、そこは天国なのです。仮に幽質界の下のほうに住んでいても自分がその地域で一番強ければそこは少なくとも地獄ではないのです。

 

ただし、天国のような世界は実際に存在します。それは下の世界のように霊魂同士が喧嘩を繰り返す弱肉強食のような場所ではなく、それぞれの自由な意思が尊重されていて、霊的な意識としての愛が溢れている場所です。

 

 

(続く)