【水波霊魂学】間違いだらけの死後の世界(2)~霊的な距離

死後の世界

<前回の記事>

 

前回の記事で「高貴な霊魂は邪悪な霊魂に対して霊的な向上を直接的に働きかける活動を行っている」は正しくないと書きました。

 

これをきちんと説明するためには、高貴な霊魂とか邪悪な霊魂という言葉の定義をきちんとしないといけないのですが、実際はこれがとても難しいのです。

 

ここではちょっと乱暴ですが分かりやすいように、私たち人間にとってプラスになる存在を「高貴な霊魂」、マイナスになる霊魂を「邪悪な霊魂」とします。

 

高貴な霊魂の側は、人間がこの世を霊的に不幸にならない術と他界後に下の世界に落ちないように支援しようとしています。

 

一方、邪悪な霊魂の側は、人間がこの世で不幸になるようにとか、他界後に下の世界に落ちて自分たちの仲間にするとか、自分が味わった苦しみを味合わせてやりたいなどと考えて人間に干渉してきます。

 

それでは、幽質界のすべての霊魂がそれぞれの目的の為に人間が住む「物質の世界」に関与することができるのかと言えば、それはできないのです。

 

それはどういうことかと言いますと、人間の住む世界に直接関与できる霊魂とできない霊魂がいるということです。

 

地上の霊的環境に近い霊魂は、上下問わずに関与できます。

 

しかし、地上の霊的環境から霊的にレベルが違いすぎる霊魂は関与できません。

 

ですから、幽質界の上に住んでいる守護霊や指導霊クラスの霊魂は、地上の人間と直接交流できませんし、逆に幽質界の底に住んでいるような大邪霊も地上に登ってくることはできません。

 

ということは、人間に直接関与できる霊魂というのは上の世界にいる霊魂であればこれから霊的な進歩をしていこうという存在ですし、下の霊魂であればある意味中途半端な悪戯な霊魂たちということになります。

 

つまり、人間を支援する上の霊魂は、そのまた上の霊魂からの依頼とか指示を受けて活動していますし、下の霊魂はそのまた下の霊魂の子分として活動したり、親分を持たない霊魂は徒党を組んで地上の人間に悪戯したりするということです。

 

霊的な距離が遠くなればなるほど、霊魂同士の意思疎通も困難になりますので、このようにまるで伝言ゲームのようなかたちになってしまうのです。

 

したがいまして、幽質界の上に住む守護霊や指導霊クラスの霊魂と下の世界に住む霊魂とが直接的に意思疎通することはできませんので、「高貴な霊魂は邪悪な霊魂に対して霊的な向上を直接的に働きかける活動を行っている」というのは正しくないということになります。

 

(続く)

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