【水波霊魂学】間違いだらけの死後の世界(3)~最新刊から1

死後の世界

 
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今回は、霊魂同士の意思疎通が困難な例として、水波先生の最新刊を参考して書いていきます。

 

水波先生の最新刊「人類は消滅すべきか – 人間を救うために平凡な霊魂が立ち上がる」の主人公は、二十代の剣人(けんと)さんと若い女性の霊魂であるカスミさんです。

 

剣人さんは雪道を歩いている時にクルマにはねられて他界しました。

 

他界後、彼が行った世界は乱暴な霊魂がおり、彼らに散々に痛めつけられて必死に逃げているうちにどうしたわけかこの世に戻ってきてしまいました。

 

剣人さんはこの世に帰ってきましたが、家族は気づいてくれるはずもなく、何となく生前通っていたショッピングセンターに行ったところ、カスミさんという霊魂と知り合いました。

 

カスミさんは霊魂になってから少し時間が経っていたようで、この世の霊魂事情を剣人さんに教えるのですが、何しろ死後の世界など全く信じていなかった剣人さんには驚きの連続でした。

 

その後の詳しいストーリーは割愛しますが、剣人さんとカスミさんが上の霊魂を探しに行く場面があります。

 

「貴方達は悪戯していないように見えます。何か目的があって、ここに来たのですか。」

二人はすぐに分かった。上から来た霊魂である。なぜなら、他の霊魂とは見え方が違うからである。より見えにくかったのである。

P.38 第一章 この世の霊魂達

 

二人から見て、上の霊魂は『見えにくい』のです。

 

ここで、「ふーん、そんなもんか」と読み飛ばしてしまうと、大事なことを理解できなくなります。

 

そして紆余曲折があって、ある時、二人の前に悪霊が現れた場面はこう書かれています。

 

「逃げよう。」

椅子から立った、その時であった。

目の前に、見たことがない霊魂が現れたのである。

それが悪い霊魂であることは、すぐに分かった。

上の霊魂とは別の意味で、見えにくかったからである。

P.61~62 第四章 邪悪な霊魂

 

じつは二人から見て、下の霊魂も『見えにくかった』のです。

 

つまり、二人から見て、霊的距離が離れている霊魂は上の霊魂も下の霊魂も『見えにくかった』という事実が大変重要なのです。

 

なぜ重要なのかについては、次回以降、最新刊の内容を参考にして書いていきたいと思います。

 

(続く)

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