守護霊(11)~著書「指導霊」より7

指導霊

 

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開店休業状態という現実

 

正枝さんは、守護霊や指導霊がこの世でどのような活動をしているのか見学することになりました。

 

とは言いましても、この世の霊的状況がどんどん悪化していますので、現実的には守護霊や指導霊が人間に直接関与できるような場合は少ないのです。

 

今回の見学対象はある女子中学生でしたが、守護霊や指導霊はその姿が常時見えているわけではありませんでした。そして、重要なことは担当する人間の姿が見えたとしても、呼ばれてもいないのに勝手に側に寄って支援することはできないということです。

 

これを可能にするためには、人間側が霊的な存在(神様)に対する祈りとか祈念を発することが必要なのです。

 

ある日、女子中学生が道徳心のない霊魂に悪戯されたことがありました。こういう霊的な質が低い霊魂が寄ってきますと、寄られたほうの霊的な質も低下します。具体的に言いますと、幽体の存在である霊魂に寄ってこられた人間は、肉体的に直ぐに異常が出るわけではありませんが、幽体は悪影響をモロに受けてしまいます。

 

霊的な質の低い霊魂と接触した人間の幽体はどんどん不調になっていき、次第に守護霊や指導霊の視界から消えていくことになります。
このまま放置しますと、担当している女子中学生の姿はいずれ完全に見えなくなってしまうでしょう。

 

これはかなり切迫した事態といえます。正枝さんは、女子中学生の指導霊に尋ねました。

 

「では、これからどうするのですか?」

「残念ですが、手がありません。」

正枝は驚いた。

「ですから、貴方の出番なのです。私でも、守護霊でも、現実的には対処が難しいのです。理由はもちろん、この子の幽体の性質が、道徳心のない霊魂の方に近くて、私達には見えにくいからです。昔ならば、こうした時には必ず、神や仏に祈りましたからね。私達は堂々と霊魂を追い払えました。見えにくくても権限がありました。ですが、今は権限もなければ見えもせず、なのです。そこで貴方の出番なのです。貴方ならば、私よりもこの子が見えやすいからです。」

P.66 第四章 この世の指導

 

この時点で正枝さんは、霊的には守護霊や指導霊といったレベルには達していませんでしたが、今の状態だからこそできることがあることを知りました。

 

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補助的な霊魂の登場

 

正枝さんのように、守護霊や指導霊と人間の両方が見えるレベルの霊魂は、とても重要な役割を担うことになります。このレベルの霊魂のことを水波霊魂学では「補助の霊魂」または単に「補助霊」と呼んでします。

 

彼ら彼女らは、守護霊や指導霊の依頼を受けて、担当する人間を支援したり、今回の女子中学生のように道徳心のない霊魂が関与している場合は、まさに最前線で働きますので、相手の霊魂が極めて凶悪な場合は攻撃されることもある危険な任務を負っています。

 

それでも可能性が残っていれば、自分が傷ついても最後の最後まで人間を支援するために頑張ってくれる存在なのです。

 

女子中学生の霊的状態はもはや守護霊や指導霊ではお手上げになってしまいましたので、守護霊と人間を繋ぐ補助的な霊魂の出番となりました。

 

正枝さんはまだ見習いでしたので、ここはキャリアのある霊魂が付くことになりました。

 

(続く)

 

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