守護霊(9)~著書「指導霊」より5

指導霊

 

<前回の記事>

 

信仰心を持たない悲劇

 

霊魂の先生は続けます。

 

「実は、こちらの世界の人間には、一人一人、霊的な道を歩く時、導いてくれる霊魂がいたのです。そうした霊魂が側に来られるように、日々、祈っていれば、死ぬ時にも、側に居てくれたかもしれなかったのです。
残念な事に、貴方は神も仏も信じなかった。もしも、小さい時から信じていれば、道徳心のない霊魂が、側に寄りにくい幽体になっていたのです。」
ここまで話した時。正枝が聞いた。
「もしかして、あそこにいらっしゃる方は、生徒の誰かを導こうとしている霊魂ですか?」
「そうです。残念な事に、クラスの中にたった一人しか、そういう霊魂が側に寄られるような、健全な幽体になっている生徒がいないという事なのです。」
若い女性の霊魂が言った。
「私にはそんな霊魂、見えませんけど。」
親切な霊魂が言った。
「そうですね。あの方は幽体の性質が高級なのです。ですから、貴方の目では見えにくいのです。ですが、あの方からも貴方は見えにくいのです。
つまり、お互い様なのです。
ですから、生徒達次第なのです。生徒が信仰心を持っているのか否かが問題なのです。生徒に信仰心がなく、幽体の性質が下がっているから、貴方に悪戯されたのです。そうした生徒に、導く立場の霊魂は来ていません。それは、生徒の幽体が上手く見えないからなのです。」
「じゃあ、信仰心さえあれば良かったんですか?」
「信仰をいってもいろいろです。中には悪い霊魂が付いているような信仰もあります。そこが難しい所です。」

P.35~6 第二章 この世で

 

正枝さんは、若い女性の霊魂との触れ合いによって、人間に悪戯している霊魂といっても悪い霊魂だとは限らないことを学びました。また、霊的な距離が離れている霊魂同士は姿が見えないだけではなく、人間の姿も見えなくなってしまうということも学びました。正枝さんはもっと広い視点で物事を考える必要があると感じたのでした。

 

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正しい信仰を求めるということ

 

正枝さんは、運が悪いだけで、他界後に苦労をしている霊魂のことを思う時、とてもかわいそうな気分になるのでした。

 

守護霊や指導霊、そして彼らから依頼されて活動する補助的な霊魂は、この世の人間が霊的に正しい人生を送ることができるように支援したいと考えています。

 

しかし、この世のことはあくまでもこの世に生きている人たちが何とかしなければならないのです