守護霊(8)~著書「指導霊」より4
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幽体の状態を悪くする場所
先生は、病院に長くいると幽体の状態が悪くなることがあると言いました。
それはなぜでしょうか?
病院に通っている人、あるいは入院している人は、肉体的にも辛いのですが、心理的にも大なり小なりそのことで悩んでいるわけです。
そういう人達を見て、『他人の不幸は蜜の味』とばかりに人間の不幸を見て喜んでいる霊魂というのは存在しますし、中にはわざわざ人を不幸にしようと画策する不道徳な霊魂までいます。
また、病院は多くの人が亡くなる場所でもありますので、死んだ後に自分の子分にしようと狙っている霊魂も出入りします。
こういう霊的なことを考えて、定期的に霊的な祓いをしている病院など恐らくないでしょうから、残念ながら病院はそういう類いの霊魂の溜まり場になってしまうのです。
若い女性の霊魂も長い入院生活でこれらの霊魂に関与されてしまったが故に、他界後に辛い思いをすることになってしまったのでした。
私は悪くない!
それを聞いた若い女性の霊魂は憤慨します。
「えっ、そんなのない、それだったら、私のせいじゃない。」
「そうですね。ですから、悪い人が苦しい世界に入るのではないのです。ある意味、運の悪い人なんです。」
「そんなの、有り得ない。運の良し悪しで辛い世界に入るなんて。そんなのおかしい。」
若い女性の霊魂は余計に泣きたくなってしまった。
しかし、親切な霊魂は言った。
「ですから、信仰がありましたか、と聞いたんです。
例えば、運悪く交通事故で死ぬ人がいます。その人に罪はありません。運悪く貧乏な家に生まれて、栄養失調になって死ぬ子供もいます。運が悪いだけです。運が悪いだけでも結果は悲惨です。
それを考える必要があります。貴方だって病気で死んだのは、悪い事をしたからではないでしょう。人間の幸不幸は善悪ではないのです。
死後の世界は、結局、幽体の状態で住む世界が決まる、という事にすぎないのです。
問題なのは、貴方が神も仏も呼ばなかった事なのです。
もしも、生きている頃から、ずっと祈っていてさえくれれば、貴方の幸福を願っていた霊魂が、何とか助けられたかもしれないのです。」
若い女性はただ黙って聞いていた。
P34,35 第二章 この世で
人間には守護霊や指導霊という霊的に正しい人生を送るために支援してくれる存在がいますが、神も仏も信じなかった、いわゆる信仰心のない人にはなかなか側に寄ることができませんし、仮に不道徳な霊魂が干渉したとしても、人間が守護霊にそっぽを向いていれば何もできないのです。
(続く)
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