マインドフルネス瞑想 ~ 自分のことなど何も知らない

外人

 

 

『自分のことなど何も知らない』ということを知る

 

ジョン・カバットジンは、「マインドフルネス瞑想法を始めると自分が自分について何も知らないをいうことがわかる」と言っています。

 

マインドフルネス瞑想では注意集中力を養うと表現しますが、これは人生に起こっているあらゆる問題や困難を解決する答えを発見するためではなく、心のレンズを曇りのない状態にすることで、問題をはっきり認識できるようになるためのものです。

 

そのために、「自分は自分のことを知っていると思い込んでいるだけ」ということに気づくことが、物事をありのままに見るための第一のステップであると述べています。

 

 

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無意識に心が支配されないために

 

カバットジンのいう注意集中力を開発する意味は、無意識が心を支配してしまいますと、それに脳のエネルギーが浪費されてしまい、その結果として正しい決断や行動に悪影響を及ぼすということと、自分の体が発するさまざまなメッセージを受け取ることができなくなるといった、自分を困った状態に陥らせることを防ぐということです。

 

無意識が心を支配しますと、頭の中でああだこうだと考えがグルグル回り、今、本当は何が大切なのかを見失ってしまいます。

 

そして、何とか答えを出したとしても、それは自分の好き嫌いや勝手な思い込みのよる行動を生み出しているだけなのです。

 

心が自動操縦のように自分がコントロールできないようになっている間、自分の体も同じようにコントロールできなくなています。

 

体が脳に送ってくるメッセージをきちんと読み取ることができれば、今よりもずっと健康で充実した日々を送ることができるようになります。

 

自分の体からのメッセージを受け取れない人は、リラックスできなくなります。

 

ストレスは体に緊張をもたらしますが、その緊張を取り除くには、まず自分が今まさに緊張しているということに気づかなければなりません。

 

自分の体と心に意識を向けて、緊張を解こうというメッセージを脳から体へ送る方法を知る必要があります。

 

健康な人だけではなく病気を抱えた人が、この先どのような人生を送るのかは、自分の体と心をいかに理解できるかにかかっています。

 

自分の体に注意を向けて、自分の体が発している多くのメッセージ(痛みや熱っぽさ等)を受け取るようになることが必要ですが、マインドフルネス瞑想法は疾患や異常に対する治癒力を促進させるという観点から、マサチューセッツのストレス低減クリニックをはじめ世界中で実践されています。