マインドフルネス ~今、この瞬間に意識を向ける

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瞑想するための時間を作るということ

 

マインドフルネスは、「今、この瞬間」を大切にします。時間というものは何もしなくても流れていくものですが、それは「一つの瞬間」がフィルムのように繋がっているわけです。

 

あたかもそのフィルムの画像一つ一つを見て、「私は今、この瞬間、ここに存在している」ということを知ることが、マインドフルネスの基本となります。

 

とは言いましても、課題や乗り越えないといけない壁が目の前にあったりしますと、そのことに囚われてしまうのが人間です。それらの悩みや苦悩を、「今、この瞬間」に意識を向けるためにいったん手放しましょうと言われても、すぐにできる人などいません。

 

現代を生きる私たちは、誰もが時間に追われ、対人関係に苦労しています。ただでさえ余裕がないのに、「今、この瞬間」に意識を向けるための特別な時間を作り出さないといけないわけですから、これはもしかすると新たなストレスになるかもしれないくらいの大きなエネルギーが必要となります。

 

しかし、マインドフルネスストレス低減法を開発した、ジョン・カバットジン(Jon Kabat-Zinn)は、ストレス低減のためにはそれをやらねばならないと言います。

 

なぜなのでしょうか?

 

 

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「今」という瞬間を意識するということ

 

それは、人の心は現在よりも過去や未来について思いをはせている時間がずっと長いからです。

 

私たちは「今」という瞬間を意識していません。そのために、「今のわたし」という感覚が飛んでしまい、「過去のわたし」や「勝手に作り上げた未来のわたし」に心の大部分を支配されてしまっているわけです。

 

これをカバットジンは「自動操縦状態」と言い、いわば半眠半醒の状態にあるようなものであると述べています。

 

マインドフルネスストレス低減法(Mindfulness-based stress reduction : MBSR)では、プログラムの一つとして瞑想を取り入れていますが、その目的は何かをすることを意図的にやめて、「今、この瞬間に自分の存在を実感する」という意識状態を作りだすことです

 

そして、自分の心が何を思っているのかを感じて、それに囚われたり流されないためにはどうすればいいのかを学んでいきます。

 

その上で、自分の抱えている問題を見つめ直し、思い込みの枠組みから脱して、全く新しい枠組みを作り直す余裕を作ります。

 

カバットジンは、これがマインドフルネス瞑想の基本であると述べています。

 

<続きの記事>


 

<参考書籍のご紹介>

 

マインドフルネスを扱った本はたくさんありますが、カバットジンのこの本はマインドフルネスに関しては古典であり、すべてはここから始まったといっても過言ではないくらいに、マインドフルネスの神髄を理解することができます。なお、瞑想に関するワークに関しても詳細に解説してありますが、瞑想は一人ではなく指導者の下で行なうことを強く推奨します。