守護霊(6)~著書「指導霊」より2
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正枝さん、この世のことを勉強する
今回も水波先生の著書『指導霊』からです。
主人公の正枝さんは、霊魂の先生からこの世(物質の世界)をもっと知るようにと言われます。何しろ正枝さんは地方の農家で一生を終えていますので、まだまだこの世のことを勉強する必要があると先生は判断したようです。
正枝さんは戸惑いました。
「どこに行って何を見ればいいんだろう・・・」
それでも正枝さんは、霊魂の先生に言われた通り、この世の勉強を始めました。
若い女性の霊魂との出会い
この世に戻って来た正枝さんはある中学校に行きました。そして教室で女子生徒に悪戯している若い女性の姿をした霊魂に遭遇しました。
正枝さんは咎めようとしましたが、若い女性の霊魂は自分は若いうちに病気で死んでしまって辛い思いをしているのに、当たり前のように学校に通って授業を受けている生徒たちが憎たらしいと訴えます。
若い女性の霊魂が言うには、死後に物凄く怖い世界に入ってしまい、怖くて怖くて必死に逃げていたらいつのまにかこの世に戻ってきたそうです。そして、自分は小さいころから死ぬまでずっと病院にいて、何一つ悪いことをしていないのに神様は自分をあんな怖い世界に送ったことが許せないと言いました。
若い女性の霊魂の話は正枝さんにとって衝撃的でした。正枝さんは他界して上の世界に入ったので、下の世界の恐ろしさを知らなかったのです。ですから正枝さんもどうして彼女が下の世界に落ちてしまったのかが分からなかったのです。正枝さんは彼女にどうしてこんなことになったのか霊魂の先生に聞いてみようと提案しました。
2人の霊魂がしばらく祈っていますと、正枝さんの先生が現れました。
正枝さんは、若い女性の霊魂の話をすると、先生は答えました。
「辛い思いをしましたね。貴方はこの世にいた時、何か信仰を持っていましたか?」
「いいえ。」
「そうですか。もしも、信仰があれば、おそらく、こんな事にはならなかったと思いますよ。」P.31 第二章 この世で
(続く)
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