正しいお祓い と間違ったお祓いの違い

正しいお祓い

 

 

お祓いは人間と霊魂のチームプレイ

 
これまで触れてきましたように、お祓いは人間が技を行使しているのではありませんし、対象となるのは物質ではなく幽質です。

 
人間に対して行なうのであれば肉体ではなく幽体ですし、物品に対して行なうのであればそれに付着している幽気や間気を掃除するわけです。

 
人間には幽質を直接扱えませんので、これらを扱える霊魂との協力関係が不可欠となります。そして、本当に効果が出るお祓いを行なうためには、霊術を行なう人間の幽体が成長していることが必要です。

 
なぜなら、高級な霊魂は質の低い幽体を視覚できないからです。人間がいくら対象者の位置や作法の手順を間違いなく行っても、肝心の霊魂が霊術をしている人間が見えませんと話になりません。

 
したがいまして、お祓いは霊魂から霊術を行なう人の幽体が見えていることが前提になるのですが、それだけでは正しいお祓いにはなりません。

 
正しいお祓いにするためには、高貴な霊魂が高貴な気を下ろしてもらえるように、霊術を行なう人は作法を間違えないことは当然ですが、自身の幽体を成長させることが必要ですし、力を下ろし得る環境を整えることも必要なのです。

 
これが分かっていない人がお祓いを行ないますと、時として間違ったお祓いになってしまうだけではなく、お祓いを受けた人が霊的な被害を被る可能性があります。

 

 

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間違ったお祓いになってしまうパターン

 
間違ったお祓いを行なってしまうパターンはいくつか考えられますが、いくつか例を挙げて説明したいと思います。

 

霊術者が「幽体」を知らない

 
間違ったお祓いになるパターンの代表例が、霊術者が「幽体」の存在を知らないということです。世の中には霊が見えると主張する人はたくさんいますが、なぜなのか知りませんが幽体のことに触れる方は皆無です。

 
お祓いは物質ではなく幽質に作用させるのに、肝心の幽体のことを何一つ知らない人が正しいお祓いができるわけがありません。

 
とは言いましても、少なくとも数十年前であれば幽体を知らない人であっても、結果的に正しいお祓いになっていた場合もあったのかもしれません。お祓いの作法は人間と霊魂との約束事ですので、神社やお寺で修行を積んだ人が作法を間違えないで行なったのであれば、高い力を下ろせる霊魂が側にいれば人間の側が何も知らなくても結果オーライだったのかもしれません。

 
しかし、それは地上の霊的環境が今よりマシだった頃の話です。現在はそんな時代ではありませんので、古来の作法をその通りに行なったとしても、高貴な霊魂が側に居ないという状況になっています。それでは霊的に何の効果も望めません。

 

未熟な霊魂が関与するお祓い

 
地上には他界後に行った場所が辛すぎて逃げて来た霊魂がたくさんいます。これらの霊魂の中には地上の人間を不幸にしてやろうと考える不道徳な霊魂もいますが、地上の人間を何とか助けてあげたいと心から思っている愛情の深い霊魂もいます。

 
不道徳な霊魂は論外ですが、愛情の深い霊魂が関与するお祓いは正しくありません。なぜなら、愛情が深いことと高貴な力がおろせることはイコールではないからです。

 
たとえ、人間を助けてあげたいと願う霊魂であっても、その霊魂の幽体が霊的に未熟であればそれ相応の力しか下ろせません。

 
仮に詐欺ではなく真剣に他人の役に立ちたいと願ってお祓いをしている人がいたとして、そこに愛情の深い霊魂が協力したいと寄ってきたとします。人間の行なう自己流のお祓いの作法を眺めていた霊魂は、それに合わせて何かしようとします。

 
この時、お祓いをしている人も協力している霊魂も真剣に他人の役の立ちたいと思って頑張っているのですが、その気持ちは立派ですが結果がついてくることはありません。

 
幽体が未熟な人間と霊魂には高貴な力を下ろすことができません。できるとしたら、自分と同じレベルの力を使うことくらいです。そうしますと、汚い気を祓ったつもりが同じような気をくっつけているだけになってしまいます。汚れた机を汚れた布巾で拭いたところで机がきれいにならないのと同じです。

 

最悪のお祓い

 
幽体が未熟な人間と霊魂が正しいお祓いができないのは、高貴な力を下ろせないからです。しかし、人間の霊魂も真剣ですので、とにかく何とかして人の役に立ちたいと思い、自分の幽気をお祓いを受けている人に当てたり、その人の間気を操作したりしますと、事態は深刻になります。

 
ここまで来ますと、知識や経験がない人がメスを握っているのと同じで、結果は最悪となります。お祓いに来た人は汚い気を祓ってもらいに来たのに、逆に汚い気を付けられた上に幽体まで傷つけられ、それにお金まで払って帰ることになります。

 
お祓いを行なっている人には何の悪意もなかったとしても、霊的なことは善意や悪意といった基準では決まらないのです。

 

 

正しいお祓い を受けるために

 
現代は霊的状況が悪いですので、お祓いを受ける側にもそれ相応の霊的な知識が必要な時代になっています。お祓いは物質の汚れを祓うのではないということを知った上で、汚れた気が祓われる仕組みを知っておいて頂きたいと思います。

 
今回出版された書籍(下記で紹介しています)では、お祓いや霊術に高級な霊魂がどのような形で関与しているのか、効果をあげるために人間の側に必要な心構えは何か、間違ったお祓いや危険な霊術とは何かについて詳しく説明されています。

 
お祓いや霊術は直接肉体に作用するわけではありませんので、これらを受けたから効果が実感できるわけではありませんが、この世で遭遇する苦悩や不幸には少なからず霊的な要因が絡んでいますので、これらのことに肯定的な方は本書をご一読されることをお薦めします。