書籍「 二本足の霊魂 ー 人間と霊魂の歴史 」のご紹介

 

二本足の霊魂

 

 

二本足の霊魂が辿った歴史

 

今回ご紹介する書籍は2018年8月23日に初版が発行された、『 二本足の霊魂 – 人間と霊魂の歴史 』です。まずは電子書籍(Kindle)での先行販売となります(紙の書籍版も販売されています)。

 

この書籍は水波霊魂学をまったく知らない方が最初に手に取る本ではありません。それは読んだとしても理解できないと思われるからです。

 

できましたら、『幽体の悲劇』とか『神体』、『霊魂イエス』といった書籍を先にお読みいただければと思います。

 

当ブログは水波霊魂学をまったく知らない方に向けて記事を書くというコンセプトがありますので、この書籍に関する感想は書かないでおこうかと思っていましたが、少しだけでも触れておこうと思います。

 

『二本足の霊魂』とは、この世に生きている人類のことです。私たちは死後に幽質の世界に戻っていきますが、その世界には私たち人類だけではなく動物や植物の霊魂や地上の世界におりたことが一度もない霊魂もいます。

 

本書では地上の世界に最初に降りて行って動物や植物になった霊魂が幽質の世界に戻ってきてどうなったかというところからお話が始まります。さらに人間の霊魂が地上の人間(ホモサピエンス)に次々と侵入して行き、地上での死を経て幽質の世界に戻ってきた結果、幽質の世界に起こった数々の事象について書かれています。

 

幽質界における私たち『二本足の霊魂』の立場を考えますととても複雑になります。私は本書をまだ1回しか読んでいませんので、これから自身の中で咀嚼していかないといけないのですが、以前から漠然と抱いている疑問に対する回答はありませんでした。

 

疑問と言いましても高尚な内容ではなく、私のような未熟な修行者が抱く初歩的なものです。それは、登山というのは麓から始まって山頂に至るという一方通行です。もちろん実際の登山は下山しないといけないわけですが、目的は山頂に到達するということです。

 

しかし、霊魂の歴史はそうではありません。登山に例えれば山頂から始まってなぜか麓に降りてきて今度はまた山頂に戻りましょうという感じです。なぜ麓に降りてくる必要があったのか。さらに言えば麓に降りてくれば苦しみが待っていることは分かっていたわけです。それなのに降りてきた。私の疑問を単純に言えばこんな感じでしょうか。

 

どこかに既に答えがあって、たまたま私が気が付いていないだけかもしれません。

 

私の疑問はさておき、本書はもともとの原稿がとても難解であったようでそれを読みやすいように編集し直した結果、二冊に分けて出版されます。ですので、後編はさらに核心に迫っていくと思われますのでそれに期待したいと思っています。

 

 

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目次とまえがき

 

kindle版では「なか見!検索」機能が使えません。ただサンプルをダウンロードできますのでそちらをご参照することは可能です。

 

ただ今回も念のため、目次と「はじめに」の部分を引用して紹介いたします。

 

目次

はじめに

第一章  物質の世界へ

1  動物の霊魂
2  新しい生命体
3  出産
4  老化
5  死

第二章  霊魂の世界へ

1  異なる環境
2  先住民
3  先住民との和解
4  安住の地
5  再生
6  霊的なカルマ
7  苦悩

第三章  物質の世界で

1  苦しみ
2  飢餓
3  戦争
4  政治
5  男女

第四章  再び霊魂の世界へ

1  つらい世界
2  争い
3  地獄
4  天国
5  各地の事情

第五章  最初の降臨

1  救いのために
2  キリスト
3  妨害者の出現
4  霊魂集団
5  下層の霊魂たちの喜び

第六章  霊魂団の活動

1  守護霊
2  補助霊
3  指導霊
4  人材
5  宗教

第七章  人々の意思

1  教え
2  人々の決断
3  悪魔伝説
4  霊魂の世界の協議
5  霊魂たちの困惑

第八章  六名の大天使

1  時代の変化
2  二人目のキリスト
3  新しい文明
4  狭まる世界
5  下層の霊魂たちの勢い

第九章  巨大な敵

1  キリストの敵
2  神霊と人間
3  人間という存在
4  人間を消滅させるべき?
5  人間の価値
6  勝てない戦い

おわりに

 

はじめに

 

人々は物質界に生きている。その為に、物質界からの視点で物事を見ている。これは仕方がない事であるが、人間という生命体を知るには不十分である。
なぜならば、人間はただの物質ではなく、霊的な生命体だからである。
人間は死後、霊魂の世界に入り、いわゆる霊魂になる。それからも長く意識を持ち続けていく。つまり、物質界が全てではないのである。

本書の読者の大半は霊魂や死後の世界が有る、あるいは、有りうる、と思っていらっしゃること思う。そうであれば、人間が単なる物質ではない、という事には異議がないと思われる。
「霊魂の世界があるのか否か、それが分からない。」と言う方は、できれば『霊魂は居ると思いますか?』を読んでいただきたい。そうすれば、私の考えをご理解いただけると思われる。

本書は霊魂が実在する事を前提にして記す本である。
本書は私の思想や哲学ではない。実は私は霊媒である。よって、霊魂の主張を物質界の言葉に直して本にしているのである。
そのメカニズムは複雑なので、ここでは述べない。
いずれにせよ、本書の内容は、私を指導してくれる霊魂達の主張である。

霊魂の世界があり、霊魂が実在する場合は、人間は霊的な生命体である。そして、そうであれば、もしかすると、物質界で生きるよりも、霊魂の世界で生きる時間の方が長いのかもしれない。仮に、生まれ変わりという事があるとすれば、人間は霊魂になって、再び、物質界に生まれて来るという事になる。
そうなると、これまで私達は、物質界への誕生の時点をもって、人間の魂の始まりと考えていたが、実はその前に、霊魂の世界での生活をも考慮しなければならない。
生命の始まりがこの世の誕生とは、一概に言えなくなるのである。
とすれば、霊魂の世界から物質の世界を見るという視点も、必要になってくるかもしれないのである。
人間がただの物質であれば、そんなに複雑な事を考える必要はない。しかし、霊的な生命の場合は別である。霊魂の世界から見た物質界の人間という見方も必要になる。

本書は、ある偉大な霊魂の主導で記された書である。
その霊魂は、人間という霊的生命体の霊的な意味での歴史を語ってくれた。
信じるか否かは読者次第である。

本書は『神体』で書いた人類の誕生を引き継いでいる。
人類の誕生について記述された書物は、旧約聖書が有名である。日本には、古事記がある。
しかし、いずれも、単なる神話として扱われる事が多く、本気で信じる人は少ないと言える。
そうした事も考えて、高貴な霊魂と私は『神体』を著した。人類の誕生については『神体』を読まれる事をお勧めする。

本書は、人間という霊的な生命が物質界に誕生し、苦悩し、生き続け、現代に至るまでの変遷、そして、霊魂としての人間の現実、それらを総合的に記すことによって、人間というものの実感と、人間が置かれている立場を表している。

人間という霊的生命体の複雑さと救いの難しさを理解していただければ幸いである。

 

引用元:水波一郎著 「二本足の霊魂 – 人間と霊魂の歴史」 はじめに

 

 

本書を読みますと、人間とはいかに悍ましきものかと暗澹たる気持ちになるのですが、それでもこの世に生きている二本足の霊魂として、どうすれば良いのか考えるきっかけになればと思っています。

 

愛が大切とか、世界平和を実現しましょうとか、それはそれでとても素晴らしいことには違いありませんが、人間の持つ本性を知らないでそのようなことを叫んでいてもあまり価値がないといえます。

 

水波霊魂学は死後に辛い世界に入らないようにすることだけではなく、この世に生きる上で知らなければいけないことをたくさん知ることができる学問なのです。