書籍「 幽体の悲劇 – 人は幽体と共に生きている 」のご紹介

幽体の悲劇

 

 

『 幽体の悲劇 』は水波霊魂学の基本書

 

今回は前回に引き続きこれまで紹介したことがなかった水波先生の書籍のご紹介です。これから数回に分けて水波先生の書籍の紹介をしていく予定です。

 

この書籍は2014年2月10日に初版が発行され、肉体の陰に隠れた幽体という霊的な身体が自己の意識をほとんど主張できないままこの世でどのように過ごしていくのかを解説しています。

 

過去に双子のお笑い芸人さんが幽体離脱をギャグにしていたり、超常現象を扱っている雑誌に幽体離脱をするための方法が掲載されていたり、幽体の認知度は決して低くないと思うのですが、それでも幽体は単なる肉体の分身程度に思われているのが実情ではないかと思います。

 

水波霊魂学では、肉体と幽体は重なっていてこの世を生きていると主張していますが、世間の認知と一番異なるところは、幽体は肉体の分身ではないということです。

 

肉体と幽体では生まれた起源も異なります。肉体は両親の生殖行為が誕生の起源です。したがいまして、肉体は両親の遺伝を受け継いでいます。対して、幽体は幽質の世界にいる霊魂から分化したものが起源です。したがいまして両親の遺伝などまったく無関係です。

 

ですから、肉体と幽体は誕生の起源が異なる、まったく別個の身体なのです。さらには、それぞれが意識活動をしていますので、人間の心はとても複雑だということなのです。

 

この世では肉体の意識が主導権を握っています。幽体の意識は肉体の意識の奥に隠れてしまっています。しかし、幽体の意識はいつでも自己を主張したがっていますし、肉体の意識が決定することに不満を募らせていることがしばしばあります。

 

そして、肉体の意識が低下した隙を狙って一気に自己を表現しようとすることがあります。しかし、それはたいていの場合、この世での人生を困難にしたり不幸にしてしまうことに繋がってしまうのです。

 

本書は水波霊魂学の基本ともいえる幽体の知識を誰にでも分かるように書かれています。その意味では本書は基本書ともいえる位置づけだと思っています。

 

幽体が悲劇的状況に置かれているということは、たとえ肉体はそれに気づくことはなくてもこの世での幸不幸に大きな影響を与えるだけではなく、他界後の人生も暗くします。

 

霊魂や死後の世界の実在を信じておられる方は、是非ともご一読されることをお勧めします。

 

幽体を知らないことで、本来避けられたはずの事故や病気、人間関係のトラブルに見舞われている方がたくさんおられます。私達の人生は誰でも問題が次から次へとやってきて当たり前なのですが、要らぬ苦労をする必要はありません。霊的な原因で起こる苦悩や不幸は避けられるのです。

 

 

目次とまえがき

アマゾンには「なか見!検索」機能があって、PCでは冒頭部分の閲覧ができるのですが、iPhoneでは閲覧できません(androidはわかりません)。

 

ですので、今回もスマホでご覧いただいている方のために、目次と「はじめに」の部分を引用して紹介いたします。

 

目次

はじめに

一  誕生の章

一  新しい生命の誕生
二  母体の中で
三  栄養不足
四  出生

二  乳児の章

一  乳児の本能
二  乳児の心
三  乳児の記憶
四  乳児の幽体

三  幼児の章

一  幼児の心
二  心の不思議
三  幼児と社会
四  園児の思い
五  幽体の涙

四  少年少女の章

一  ストレス
二  我慢の限界
三  念による対決
四  夢の世界
五  二人の自分
六  反抗期

五  思春期の章

一  人間の意識
二  勉強と幽体の意識
三  スポーツと幽体
四  プロ的なスポーツと幽体
五  恋愛の霊的事情
六  好み
七  恋愛と過去世
八  恋愛と霊魂
九  恋愛と霊魂の干渉
十  友情と霊魂
十一 イジメの霊的事情

六  成人の章(仕事・日常編)

一  仕事
二  念による戦争
三  幽体のSOS
四  霊魂の干渉
五  霊能力願望
六  高級霊魂

七  成人の章(結婚編)

一  結婚、そして、離婚
二  性行為と幽体
三  霊的な気
四  妊娠
五  胎児の意識 – 霊的な生命体として
六  子育てと父親
七  幼児教育
八  少年期の教育
九  思春期の教育

八  老年の章

一  肉体の衰え
二  機能低下と幽体
三  近づく死
四  死への準備

九  他界の章

一  離脱
二  眠り
三  新しい世界 ・・・ 誰もが知っておくべき世界
四  騙されるなかれ
五  ある男子

終わりに

 

はじめに

『死後の世界』や『霊魂』の実在を信じる人は大勢います。

ですが、『霊魂』と言うと、自分には関係ない事と思いがちです。僧侶は死ぬ時だけ、神主や牧師は結婚式だけ、霊魂は幽霊屋敷に行かなければ関係ない、そう思っている人もいらっしゃる事でしょう。中には、霊魂は自分の人生には死ぬまで関係ない、と考えている人も大勢いらっしゃるようです。

しかし、それは、事実とは大きく異なっているのです。

これまで、世の中に溢れるほどあった霊的な本は、霊魂の世界の法則とか、悪霊とか、高級霊魂とか、霊魂の世界の光景とか、そういったものばかりでした。一つ一つの本の内容が正しいのかどうかは別として、とにかくそうした事に言及している物ばかりなのでした。しかし、本書はまるで違います。今、生きている私達の『幽体』、そして、その意識にも注目しているのです。これまでに、そうした本を私は見たことがありません。皆さんは、初めて、自分自身が『霊的生命体』である、と知ることでしょう。

『霊魂』や『霊的な事柄』は、実は、一人一人の人生と、深く、深く、関わっているのです。
本書では、そうした事について、なるべく分かりやすく解説したいと思います。

読者の中には、『霊魂』と言うと、すぐに、説教されてはかなわない、そう思って身構える方もいらっしゃる事でしょう。
最近はスピリチュアルが流行るようになりました。スピリチュアルな人達の中には、人生について、「ああしなさい。」とか、「こうしなさい。」とか、いろいろおっしゃる人達がいます。
(そういうのは、うるさいから嫌だ。)と、思っている人もいらっしゃることでしょう。
本書はそうした本ではありません。生き方は一人一人の自由です。本書はそんな事にまで干渉はしません。

ただ、『霊的な現象、霊的な真実』について、ありのままを説明したいのです。

人間は、いつか必ず死にます。その時、自分が霊魂として、あの世でも生き続けられるとしたら、生きている時から、霊的な何かが自分自身に有ったはずです。そうでなければ、肉体と肉体の脳が消えた時点で、自分は消失してしまうはずです。つまり、人間はこの世に生きている時から、霊的な部分を持っていなければ、死後、個性を続けて行けないのです。
では、その霊的な部分とは何なのか、そして、それは人生の間にどのように変化するのか、これは大きな問題なのです。

そうした事を知る事は、私達人間にとって、本当に重要な事なのです。
そのような人間の霊的な面を知った上で、人生を考えられると良いかと思います。

水波一郎

 

 

引用元:水波一郎著 「幽体の悲劇」 はじめに

 

 

繰り返しますが、幽体は肉体の分身ではありません。これはとても重要なことです。

 

幽体は幽質界にいる霊魂から分化したものですので、過去にこの世に生まれて人生を送ったことがあるわけです。そして、その過去の人生で受けた傷や苦悩が幽体の心に沈んでいます。

 

その時の心情が今回の人生で表現されてしまった時、高級な霊魂は嘆きます。

 

「ああ、また同じことを繰り返してしまった」と。