カルマ ~ 対策しない人は同じ穴の狢
犯罪を起こすのは異常者?
犯罪が起こることは今に始まったことではありませんが、犯罪を犯す人は自分と違って異常な人であると思いたいのが人情でしょう。
「私は他人を傷つけたいとは思わないし、ましてや命を奪いたいと思ったことはありません。ですから、そのような行為を行なう人は私とは違って生い立ちに問題を抱えていたり、個人の人格に問題がある人に違いありません。」
連日テレビから流れてくる事件報道を観て、大なり小なりこのように思っているのではないでしょうか。
「当たり前です。私は今まで人を殺したことがないのですから。殺人者と同じわけがありません。」
本当にそうならいいのに、と思います。
同じ穴の狢
生まれた時代、生まれた場所、育った環境によって、一人の人間の人格形成に大きな影響を与えうることは間違いありません。
同じ教育を受けていても、道徳心に個人差が出るでしょうし、怒りを感じた時にある人は怒鳴り、ある人は暴力に訴え、ある人はひたすら耐え忍ぶといったように、感情に対する反応も人それぞれです。
したがいまして、犯罪者になりやすい人格的傾向は存在するのかもしれません。
思考は肉体の脳で行われているという考えが一般的ですので、脳に何かしらの異常があったりしますと、それが異常な行動に繋がっているのだと解釈することもできるかもしれません。
しかしながら、当ブログの筆者は水波霊魂学を学ぶ者ですので、そこでは終わらないのです。
肉体の脳に重なっている幽体の脳は、肉体の脳が知らない感情を持っています。それは、以前の記事にも書きましたが、幽体はこの世に何回も再生しており、その一つ一つの人生で殺したり殺されたり、騙したり騙されたりした時に感じた重い感情です。
これが今回の人生でも何かをきっかけとして力を持ってしまうと、過去に経験した同じ轍を踏んでしまうことになります。これがカルマと言われるものです。
私たちは何回もこの世に再生していますが、過去のいつの時代にどこで人生を送ったなど普通は分かるわけがありません。しかし、現代と違って人権意識が希薄だったでしょうし、戦乱もあったでしょうし、身分制度に縛られていた可能性が高いわけです。
その中で、今の日本では考えられないような単純な理由で人を殺したり、あるいは殺されたりしていたとしても何も驚くことではないのです。
これまで再生したすべての人生を順風満帆で過ごすことができた人など誰一人いません。もしもそんな人がいたのなら、とうの昔に再生しなくて済んでいます。再生するのは霊的な荷物を背負っているからであり、それを解決できる唯一の場所が地上の世界だからです。
ということは、私たちはカルマと言う重い荷物を背負っていることでは、同じ穴の狢なのです。人を殺したり傷つけたりといった行動に出てしまった人は、霊的に見れば背負っているカルマを今回の人生でも再現したに過ぎません。
カルマはこの世にいる間に解消しなければならない
カルマはその通りに表現されてしまうと、人を不幸にしてしまいます。ならば心の奥に沈んでいればいいのかと言えばそうではなく、今回の人生で新たな荷物を背負って更に苦しくなってしまうのです。
カルマは、地上の世界にいる間に解消する必要があります。人がこの世に生きる目的はこのためだけだといっても過言ではありません。
カルマを解消できる方法は、神伝の法を実践して幽体を鍛えることしかありません。幽体が霊的に成長することによってより高級な幽気を幽体に取り入れることができ、それによって幽体の心理が安定していきます。それだけではなく、神伝の法は心の奥にあるカルマを意図的に浮かせてそれを取り除くこともできます。煮物で灰汁を取るようなイメージでしょうか。
すべての人はカルマを持っています。それを解消しない限り、「私はあの人たちとは違う」と言うことはできません。
赤ちゃんはみんな可愛いのです。たとえ数十年後に人を殺すとしても。