カルマ ~他人のカルマに巻き込まれる

他人のカルマ

 

 

皆が何かしらのカルマを持っていて、それがいつ影響を与えるのかは人それぞれとしても、自分自身のカルマを自分で引き受けるのであればまだしも、他人のカルマに巻き込まれることによって人生が不幸になったりすると、いくら目に見えないことであるとはいってもそれはそれで困ったことに違いありません。

 

現代は、カルマに振り回された生活を送っている人が一定数存在し、そういう人たちが飛行機や列車に毎日乗っています。職場では朝から晩まで同僚と机を並べて仕事をしなければいけません。したがいまして他人カルマに巻き込まれることはある程度覚悟しなければならないということになります。

 

 

乗り物とカルマ

 

旅客機や鉄道、大型客船といった大量輸送機関の発達は、人類の長い歴史から見ればつい最近のことだといえます。これらがひとたび事故を起こせば多数の死傷者が出ます。そして被害者本人だけではなくご家族ご友人をはじめ大勢の人たちが辛い思いをすることになります。

 

 

自分が乗ろうとしている乗り物が事故を起こそうとしているのかを、自身の守護霊や幽体が予知できるのでしょうか? 恐らく非常に困難でしょう。なぜなら人間には自由意思があります。不特定多数の自由意思が絡まって起こることなど本来分かるはずがなく、仮に守護霊が予知することができたとしても、担当する人間と何の繋がりもなければそれを伝える術すらありません。また自分自身の幽体が予知に対してどれくらい鋭敏になれるのかははっきりいって私には知識不足で分かりません。

 

旅客機はほぼ座りっぱなしですが、列車や船などは比較的自由に移動できます。事故が起こるまでにそれぞれの乗客がどの位置にいたのかによって事故の様相が変わってくる可能性があります。

 

 

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事件とカルマ

 

最近は物騒な事件も起こっています。「誰でもよかった」と人を殺傷する犯罪者から身を守ることは簡単ではありません。自衛手段としては暗い夜道を一人で歩かないとか、治安が悪いといわれる地域には立ち入らないようにするとか各自で対策を講じるしかないのですが、霊的側面に原因の一端がある場合には、さらに対策が必要になるかもしれません。

 

犯罪の原因が犯人の持っているカルマが原因ならば、その人に近づかなければ犯罪に巻き込まれることはないでしょう。しかし、犯罪に巻き込まれたはずの被害者の側に霊的な原因がある場合はとても複雑です。

 

この場合は犯人が被害者のカルマに巻き込まれたという状況も考えられるからです。

 

犯罪だけではなく、昨今クローズアップされているハラスメントの問題についても同じことが言えます。加害者にカルマがあっても被害者にカルマがあっても、それがハラスメントを引き起こす霊的必然が存在すればハラスメントは起こってしまいます。

 

人は誰でも生きているだけで周囲の霊的状況を変化させ続けています。部屋で一人じっとしているだけでも部屋の酸素濃度や室温や湿度は絶えず変化しているのと同じです。

 

毎朝どの道を歩くのか、そこで誰とすれ違ったのか、電車の何両目に乗ったのか、隣にいる人は誰か、会社で誰と会話したのか、仕事を進める上で何を考えたのかといった一つ一つの行為が霊的状況を絶えず変化させています。

 

さらに、そこに自身のどのカルマがどの程度表面の心に影響を与えているのか、自身の守護霊と霊的な交流がどの程度図れているのか、不道徳な霊魂の干渉はないか、他者から念は飛んできていないかといったことも霊的状況に変化を与えています。

 

事故で命を落とすのは一瞬ですが、ハラスメントのように時間をかけて人生に不幸をもたらすものもあります。

 

刻々と変化する霊的状況に自身と他者が絡み合って、非常に複雑な霊的事情が出来上がっています。ですので、カルマが原因だったと断定することは不可能ですし、他人のカルマを避け続けることも然りです。

 

 

カルマを何とかする方法

 

カルマが原因で起こる不幸を避けるためには2つのアプローチがあります。ただしいずれも簡単ではありません。

 

自分のカルマが事故の原因にならないようにする

 

これは神伝の法を学び、それを実践すれば十分可能です。霊的カルマを解消したり表面の心に影響を及ぼさない程度に和らげることができれば、霊的な原因の事故も減っていきますし、他者を巻き込むことも減っていくでしょう。そういう意味でも神伝の法を多くの方に実践していただくことは重要なことです。

 

他人のカルマに巻き込まれないようにする

 

これは結論から言えば完全に回避することは難しいかもしれません。如何に自分の霊的状況を向上させたとしても、学生なら修学旅行、社会人なら出張や社内旅行でどうしても指定された乗り物に乗らざるを得ない状況が発生します。

自分の霊的状況が良いということは、幽体も霊体も活力があって守護霊や指導霊からも視覚できる状態です。ということはそういう高貴なレベルの霊魂との交流はきちんとできているのですが、一つここで重要なことがあります。それはそういう人が一人でもいるとその人があたかもアンテナのような役割を果たすことで、周囲に対しても一時的に高貴な霊魂が力を行使できる瞬間が生まれる可能性があります。それで完全に事故が回避できるとは限りませんが、巻き込まれて死んでしまうところがもしかしたら全治3か月で済むかもしれません。

 

 

水波霊魂学を学ぶ価値

 

ほとんどの人たちは、霊的には「明日は明日の風が吹く」といわんばかりに生活しています。人生設計をどれだけ綿密にしたところでその範囲はこの世にいる間でしかありませんし、死後もずっと続いていく霊的生命体としての人生の視点がまったく欠落しています。

 

 

カルマは誰にでもあり、それが表面の心に影響を与えますと人生を不幸な方向に引っ張ってしまいます。この世を生き抜くには勉学に励み、安定した会社に就職して安定した収入を得ることが大切なのはいうまでもありません。

 

しかし、経済的にどれほど恵まれた状況にあっても、心も満たされているとは限りません。なぜなら、人は他者と自分を比較して笑ったり泣いたりする生き物だからです。

 

欲望は尽きることはありません。何かを手に入れれば次の物が欲しくなります。その物が有限であれば競争が生まれます。この時、カルマは目を覚まし表面の心に影響を与えるかもしれません。

 

他人のことをあれこれ言っても仕方ありませんので、まずは自分が変わることが大切です。霊的な側面で言えばそれは神伝の法にしか答えはありません。