【水波霊魂学】幽体の心理を理解しないと悲劇が起こる(1)
生まれては死ぬことを繰り返すうちに蓄積するもの
人の表面意識はふだん何も気づかなくても、心の奥に沈んだ意識(幽体の意識)は絶えず動いています。
心の奥の意識は大きく分けて2つあります(ここでは心理学でいう無意識とは違う意味で書いています)。
ひとつはこの世に生まれてから今までの経験したもので現在は忘れてしまっている心理、もうひとつは現在の人生の前にこの世を生きていた時に経験した心理です。
水波霊魂学では後者を「過去世」といっています。
人は何回もこの世に生まれては死ぬことを繰り返していますが、その一つ一つの人生でさまざまな辛い経験をしています。
肉体は一つの人生が終わると消えてしまいますが、幽体は幽質界に帰り長い時間を経て、再びこの世に戻ってきます。
幽体の意識の奥には、過去世での辛い経験が「いろいろな心理」を作っていくつも蓄積されています。
これらの辛い心理が、意識の奥に一生隠れてくれて浮いてこなければいいのかと言えば、本当はそうでもないのですが、対処法をまったく知らない人にとっては良いことなのかもしれません。
過去世の心理というのは、外部からの何かしらの刺激によって浮き始めることが多いのですが、現代は刺激が多すぎる社会ですので、人によって時期や心理の内容は違いますが、成長とともにいずれ何かしらの心理が浮いてくることになります。
問題は「いつ浮いてくるか」ですが、これは人によって違うとしか言えません。
その人の今の状況(何歳なのか、独身か既婚か、子供はいるのか、仕事は何か・・・)によって何がいつ浮きてくるのかは全く分かりません。
過去の心理が蘇るとは?
ここで具体的な例を一つ挙げます。ただし、分かりやすいようにかなり単純化しています。実際はいろいろな心理が複雑に作用しますのでこんなに簡単ではないです。
例えば20歳の女性がいたとします。
仮に彼女の過去には、「戦乱に巻き込まれて逃げ隠れしていた時に子供が泣いたので敵に見つかり一家皆殺しにされた」という人生があったとします。
そしてその時に、子供を逃がさないといけない責任感に苛まれて、子供が泣くことに対する恐怖感や仕方のないことだと分かっていても、自分の思うとおりに動いてくれずに結果的に泣いてしまい、そこで人生を終えることになったというような、子供に対する複雑な心理が残ったとします。
数年後、彼女は結婚して妊娠しました。
妊娠しますと自分の子というものを強く意識するようになりました。そして何かのキッカケとしてあの過去の心理が浮き始めたとします。
この過去世の心理がどんどん強くなっていきますと、いずれ表面意識にも影響を及ぼし始めます。
さて、彼女はどうなったでしょうか?
(続く)