【水波霊魂学】この世にいるうちに、せめて考えてほしいこと
これは何回か書いていますが、母体内で受精した同じくらいのタイミングで幽質界にいる霊魂の一部が引き込まれます。それは受精卵に入るのですから最初はとても小さい幽的な生命体です。
あくまで霊魂の一部が引き込まれますので、元の霊魂は幽質界にいます。ですから生まれ変わりではなく再生です。
母体内で成長した胎児は、やがて出産の時期を迎えこの世に誕生します。
多少の大きさの差異はありますが、誰でも赤ちゃんサイズで生まれてきます。
この時、肉体に重なっている幽体も当然赤ちゃんサイズです。
赤ちゃんはすくすく成長して、幽体も肉体の成長と合わせて大きくなっていきます。
そして何十年かこの世で生活して、誰でもいつか死ぬことになります。
ここでの「死」はあくまでも肉体の死です。
肉体がその機能を完全に停止しますと、幽体は肉体を離れて幽質界へ行くことになりますが、死んだ時の幽体の状態によって一番住みやすい場所が当面の生活拠点となります。
ただ、幽体の状況の変化しますと、上の世界に行ったり下の世界に行ったりを繰り返していきます。
幽体から見ますと自分が一番快適に過ごせる場所にある日突然勝手に移動しているらしいのですが、下にどんどん落ちていく霊魂はたくさんいるようですが、上にどんどん上がっていく霊魂はそんなに多くないようです。
上の世界に行くためには霊魂自身が霊的に向上しようという意識がどうしても必要になります。ですから上にあがり続けるのは簡単ではないのです。
反対に下の世界に落ち続けるのは比較的容易です。他界後最初に落ち着いた世界が仮に下の世界であれば、そこはまさに弱肉強食であり力の強い者が支配する世界です。
そんな所にまだ右も左も分からない新参者が放り込まれた場合、たいていは誰かの子分になるか、下手に逆らってボコボコされるか、見つからないように必死で逃げ回るか、いずれにしましても結果的に幽体をさらに弱くする結果を招くことが多いようです。
幽体がさらに弱くなればそこにすら居られなくなります。そしてどうなるのかと言えば、弱った幽体が快適に過ごせる場所に勝手に移動してしまいます。
新しい生活拠点は前にいた場所から見ますと、下の世界です。
したがいまして、いったん下の世界に落ちてしまいますとそこから這い上がるのはとても難しいということです。
人間はこの世で何が一番大切なのか。
それは人それぞれなのですが、せめてこの世でやりたいことと死後の生活を含めて準備しておくことは分けて考えてほしいと思います。
分かりやすく言えば、学生の時にやりたいことと、人生全体でやらなければならないことは違うのと同じなのです。