【水波霊魂学】良い霊魂が寄っているから幸せなのではありません
人は生まれたから目的ができた
どんな霊魂が寄ってくるかによって人生の幸不幸が決まるということはどういうことなのでしょうか?
今、苦悩の中にいる人のそばには悪い霊魂がいて、順風満帆の人には良い霊魂がいるのでしょうか?
もし、そうであれば非常にわかりやすいのですが、実際はそんなに単純ではありません。
水波霊魂学では、「人は生まれてきてしまったから生きる目的ができた」と言っています。
これは、どういうことかと言いますと、この世に生まれていなければ、つまりあの世(幽質界)に居続ければ、食べる必要も働く必要もなく、さらに言えば人間関係といったものに苦労などすることもなく、自由気ままに生きられたわけです。
それなのに、この世に生まれてしまいました。
なぜ、この世に生まれてしまうことになったのかについては、水波霊魂学を知ればある程度は理解できるのですが、ここでは長くなるので割愛しますが、私たちはこの世に生まれたから『目的』が出来てしまったわけで、私たちはその『目的』を果たすために肉体が朽ちるまで生き続けねばならなくなりました。
この世を生きる目的とは
さて、『この世を生きる目的』とはなんでしょうか。
それは単純な意味でこの世で幸せになることではありません。いくらお金を稼いでも地位や名誉を手に入れても、それはこの世でのみ通用する成果や目的であって、死んでしまえば何もかも消えてしまいます。
真の目的とは、そういう類いのものとは全く違うものです。
詳しいことは別にして、ごく簡単に言えばその真の目的を達成するためには、苦悩することが前提だということです。
したがいまして、苦悩しているから悪いわけではありませんし、悪い霊魂が寄ってきているとは限りません。
良い霊魂が寄っているから「幸せ」なのではない
良い霊魂とか悪い霊魂とか、漠然とした表現で申し訳ないのですが、良い霊魂が人間にこの世での幸せを謳歌してもらおうとして働くとか、逆に悪い霊魂が人を不幸にしようとして働くという単純な構図ではないということをご理解いただければと思います。
人生の壁に突き当たって苦しんでいたとしても、もしかしたら良い霊魂が「この試練を乗り越えてほしい」と願っているかもしれません。
商売がうまくいって大金を稼いでいる人がいたとしても、もしかしたら悪い霊魂が「今は良い思いをさせてやるよ」とばかりにせっせと働いているのかもしれません。
しかし、この場合は「そのあとは、俺を楽しませてくれよ」ということになります。
この世で価値があってもあの世では無価値
現代の人たちは、どなたの主張を鵜呑みにしているのか分かりませんが、現世利益を追求するために霊的な側面を、自分たちの都合のいいように曲解している方が多いようです。
霊的世界と地上の世界には別々の法則が働いています。
ということは、地上の世界で価値の高いものが霊的世界でも価値が高いとは限りませんし、はっきり言ってしまえば、霊的世界では無価値なものがほとんどです。
この世を正しく生き抜くためには霊魂に対する正しい知識が不可欠です。