【水波霊魂学】人間が特別な霊的生命体である理由

ライオン

 

 人間以外の動物(例えばライオンの場合)

 

ライオンが獲物を捕食する映像を見ますと生々しいといいますか、残酷といいますか、正視に耐えません。

 

子供の頃は必死に逃げるシマウマを見ながら、「シマウマ頑張れー!」といつも思っていました。

 

子供心に何もしていないシマウマを追い掛け回して食べてしまうライオンは完全に悪者でした。

 

ライオンなどの肉食動物の歯は、獲物を捕らえるのに役立つ犬歯がすごく発達しているそうです。

 

小臼歯と大臼歯は鋭く尖っていて肉を切り裂くのに適しています。肉を切り裂く時は、前足で肉を押さえ口を横にしてこの頬歯をハサミのように使います。

 

ライオンの食べ方がワイルドすぎるのも残酷に感じてしまう一因かもしれません。

 

彼らは一日5~7㎏の食糧が必要と言われています。さらに子供がいればその分も必要です。

 

どんな生き物も子供がいなくなれば絶滅してしまいますので食糧確保は文字通り死活問題です。

 

彼らは自分と子供が食べられるように行動しています。

 

獲物に狙いを定めたらあとは捕まえるために必死で追いかけます。

 

狙われた方も捕まりたくないので必死に逃げます。

 

追いかける側は絶対に食べたい、逃げる側は絶対に食べられたくない。

 

そこに人間が抱くような複雑な感情はありません。

 

当然ながら善も悪もありません。

 

ましてや霊的に見て好ましいとか好ましくないとか、そういうこともありません。

 

彼らは肉体の脳に組み込まれたしくみの通りに生きて、しくみの通りに死んでいくだけです。

 

 

これは生態系に異常がないという前提ですが、アフリカにいるライオンは食べる対象が決まっています。

 
ヌー、インパラ、シマウマ、アフリカスイギュウ等の草食動物です。

 

ライオンとハイエナは生態的地位(ニッチ)が似ていますので、しばしば獲物争いが起こります。

 

しかし、肉食のライオンと草食のシマウマでは食べるものが全く異なりますので獲物争いは起きません。

 

つまり殺すモノは殺す、殺さないモノは殺さない。これは種族によって決まっているといえるでしょう。

 

 

 

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 人間の場合

 

さて、人間はどうでしょうか?

 

人間はいわゆる雑食です。

 

食べたいものは当然殺します。ここまでは他の動物と同じです。

 

人間が他の動物と違うのは、自分の身に危険がなくても、食べるわけでもないのに殺すということです。

 

例えば鉄砲や弓矢の的にします。

 

これは嗜好のときもありますし、人間にとって害となる動物を駆除するときもあります。

 

さらに違っているのは、「この生き物は気持ち悪い」という理由で殺します。

 

またある生き物はかわいいといって保護します。

 

こっちは賢いから殺してはいけないとか、こっちはバカだから殺していいなどと自分勝手なことを平気で言います。

 

動物は時に共食いをすることがありますが、人間は食べないのに人間同士で殺し合いをします。

 

さらには、誰でもいいから殺してみたかったとか言って殺す人までいます。

 

 

 

 人間と他の動物の決定的な違い

 

人間は他の動物とはまったく違います。

 

全てにおいて自由に生きています。そしてその残虐性も突出しています。

 

人間は万物の霊長といわれています。

 

それはなぜなのでしょうか?

 

それは人間以外に自由で残虐な生命体は地球上に存在しないからです。

 

人間は優しくないから今まで生き残ってこられたのです。

 

もしも人間がライオンと同じような一地域の頂点捕食者という立場ならば、生態的地位も同じになってしまいますので同じ地域ではどちらかが絶滅するまで殺しあうしかありません。

 

アジアにはトラもいますし、アメリカにはピューマがいます。ほかにも、ワニや熊などを相手に生き残るための死闘をしなければいけません。

 

人間が特別なのは、人間は地球上のすべての最終捕食者を好き勝手に殺すことのできる唯一の生命体だからです。

 

これが、地上の法則に生きるだけの他の生物と根本的に違うところなのです。

 

 

 

 死んでも変わらない?

 

ところで、人間は地上でやっていることを霊魂の世界でもやっています。

 

幽質界の下のほうの世界に行けば、人間の霊魂は他の人間の霊魂を襲います。いくら痛めつけても霊魂は死にませんので襲う側が飽きるまで延々と残酷なリンチが続きます。

 

大物の霊魂は他の霊魂を自分の部下にして思うがままに支配します。

 

そして霊魂の世界だけにとどまらず、こういう類いの霊魂がわざわざ地上の世界に舞い戻って来て地上の人間にも悪さをします。

 

本来はその資格がないはずの未熟な霊魂たちが、「自分こそが人間の守護霊だ」と言わんばかりに地上の人間に干渉したり、高貴な霊魂に反発して立場を逆転させようとします。

 

高貴な霊魂は、下の世界に落ちた霊魂を救おうと活動しているのですが、霊的な距離が離れてしまうと意思疎通が難しくなります。

 

さらにはお互いの姿すらも見えずらくなりますので、救いたいと思っても救えずに涙を流しています。

 

地上の世界でやりたい放題のこれらの霊魂も、かつて地上を生きた人間であり私たちの先輩たちです。

 

さらに言えば、彼らの多くはこの世に生きている時には警察に捕まるようなことを一度もしていない、いわゆる善人でした。

 

特別な生命体である人間を語ろうとするとき、地上の人間だけではなく霊の世界にいる霊魂も知らないとすべてを知ることはできないのです。