オーラ　～見えるはずのないものが見えるということ

水波霊魂学でいうオーラとは？

オーラ [aura]

人や物から発散される霊気。また、人が発する霊的な雰囲気。アウラ。

明鏡国語辞典より

オーラという言葉は日常生活でもたまに使われます。その場合は辞書にあるような霊的な意味合いではなく、その人から感じられる威厳とか佇まいを「オーラを感じる」と表現するようです。

ただ、最近は人から出る生体エネルギーがあってそれをオーラと称し、さらには色まであってその人の性格が分かるなどといった方もおられます。

当然ながら科学的な検証はできない分野なので、さまざまな方がさまざまな説を立てています。

水波霊魂学でもオーラという用語は使用しますが、世間一般で用いられているものとは全く違いますので、ここで定義をきちんとしておく必要があります。

水波霊魂学で単にオーラという場合は、幽体から出る光のようなものを指します。人間は肉体と幽体が重なっていますが、これらを接着している気を間気といい、幽体内部ならびに外部空間にある気を幽気と呼んでいますが、オーラはこれらの気のことではありません。

水波霊魂学ではオーラと気は別のものです。あくまで幽体という霊的な身体から出るものですので、色などありません。色は肉体の目から入った情報を肉体の脳が識別するものですので、肉体の目で見えない幽体から発するオーラに色など識別できることはありません。

最近はオーラ診断というものがあって、色によって性格が分かるとか心理状態が分かるとかいろいろな主張があります。ここでいうオーラが肉体から出ているのでしたら、科学がとっくの昔に発見しているでしょうから、結局は霊的なお話なのでしょう。

同様に、霊が見えるという人もいます。あの人の背後に霊がいるとか部屋に霊がいるとか言う人もおられるようで、そういう方はいわゆる霊感が強いと思われているようです。

オーラに色がついて見えるとか、霊が見える人に共通することは、肉体の目で見えるはずのないものが見えているということです。当然ながら、インチキや嘘、勘違いは論外ですが、何かしらのものが本当に見えている場合、そこには必ずと言っていいほど霊魂が介在しています。

介在している霊魂がいわゆる上の世界の霊魂なら問題はないのかもしれませんが、そもそも上の世界の霊魂が人間にそんなものを見せなければいけない理由などありません。

したがいまして、介在している霊魂はほぼ確実に下の世界の霊魂です。

肉体の脳はとても緻密に出来ているようでじつは簡単に騙されます。例えば、薬品を投与されれば幻覚を見ることもありますし、興奮していたものが沈静化したりします。

実際は目で見ていないことでも、脳を刺激することで「見えている」と認識させることも可能です。霊的なものが見えるといった場合は、薬品の役目を霊魂が行なっているわけです。

脳のある部分を刺激したり、何かしらの操作をすることによって見えるはずのないものを見せるといったプロフェッショナルな霊魂がいます。こんな存在に纏わりつかれたら、いずれ精神に異常をきたすかもしれません。

つまり、「見ている」のではなく「見せられている」のです。しかし、本人は自覚がありませんので、「オーラが見える」とか「霊が見える」ということが、さも自身が習得した技術のように錯覚しているだけです。

他の人が出来ない事が自分にはできると優越感に浸り、さらに自分は選ばれた者だと錯覚してしまえば、もう他者の意見に耳を貸さなくなってしまいます。

こうなってしまえば、操っている霊魂の思うがままになりますし、他界後はその霊魂の子分としての人生が待っています。そうなってしまえば、守護霊は手も足も出せませんのでもはや救いようがないのです。

霊が見えると言っているのに、肝心の幽体が全く見えない。

オーラが見えると言っているのに、幽体から出るオーラが見えない。

つまり、これらの人に共通していることは、本当は霊魂が見えていないのです。見えているのは霊魂が意図的に見せている何かです。

本来見えるはずのないものが見えたり聞こえたりする場合は、精神的な疾患の可能性もありますが、霊的な要因もあります。

いずれにしましても、肉体的な疾患であれば医師の診察が必要ですし、霊的な要因であれば霊的な処理が必要になります。とは言いましても、実際にこれらの人達の大半は自分に特殊能力が備わったとか悟ったとか思い込んでいますので、結局は最悪な結果を招く可能性が高いのではないかと心配しています。

見えないものは見えなくて当たり前です。見えないものを無理に見ようと思うと、それに手を貸そうとする霊魂に狙われる可能性があります。そうならないように、霊能力とか超能力といったものに傾倒しないことが大切です。